予防医療
当院では、動物たちの生活習慣へのアドバイスや体のケアといった予防医学(病気のない健康な状態を維持する医療のスタイル)の見地から、アレルギーやビタミン不足等からなる不健康状態を前もって把握することで、普段の食生活から健康維持にアプローチすることを推進しております。
昨今、人間と同じように、動物医療界でも、病気になってから治療する対処療法ではなく、病気にならないように予防するという考え方が求められ、飼い主の皆さまの意識改革が重要視されています。
では、何をすべきか
言葉を喋ることができない動物たちにとっては、事前検査や定期健診によって客観的かつ正確な健康状態を把握することが肝心です。
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推奨商品
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アレルギー検査
アレルギー検査により、食べるべきもの/食べるべきではないものをあらかじめ把握し、病気の改善・予防や食事内容の改善につなげます。
愛するご家族がどのようなアレルギー的個性をもっているかを解 明するため、去勢・避妊手術などと合わせて、生後5~6ヶ月には初回の検査を受けましょう。
動物たちのアレルギーは、体調をくずしたり皮膚病を発症したりなどの症状が現れてから対処することが通例となっていますが、それでは皆さまの大事なペットたちに肉体的・精神的に負担がかかり、最悪の場合は命にかかわる事態にも発展します。事前にアレルギーの有無を確認しておくことで、動物たちがそのような危険にさらされるリスクが軽減できます。
また、普段の生活の中で何か少しでも気になる症状があったときも、アレルギー検査で原因を突き止め、再発を防止できる可能性があります。毛の抜け方が変わったり、排泄物に異変があったりする際は、検査をご検討ください。
※検査技術の制約により、アレルギー検査をお受けいただけるのは犬のみです。
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血中ビタミン測定
血中ビタミン測定を行うことで、動物たちの栄養バランスの現状を正確に把握し、治療や食事習慣を見直すことで、病気の改善や予防につなげます。
動物たちも人間と同じように、各種ビタミンのバランスを保つことが肝心で、基礎代謝を向上させ、様々な病気の予防につながります。血中ビタミン測定では、動物たちの体内のビタミンバランスを把握することができ、それにより病状の改善や予防に効果的な生活習慣のご提案ができます。
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定期健康診断
定期的に健診することで、健康状態のゆらぎを察知し、病気の早期発見につなげます。初期状態から適切な治療を行うことで重篤化を防ぐことに加え、治療の長期化リスクを下げることで動物たちや飼い主さまの精神的・金銭的な負担を軽減します。
ペットの体内で起きうるアレルギー反応や必須ビタミンの数値は年齢によって変化すると考えられています。アレルギー検査や血中ビタミン測定は数年おきに定期的に行うことにより、その年齢に見合った状態を把握し、病気を未然に防ぐことができます。
また、動物たちにおいては、人間よりも急速に病状が悪化する場合が多いため、定期的に診察を受ける必要があります。このことによって、飼い主の皆さまが寵愛するペットたちの寿命をのばすことにつながり、ともに歩む時間を少しでも長くすることができます。
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普段の食事の改良
古代中国では皇帝の体調管理を食で行っていた医師を「食医」と呼び、最高位と称されていました。また、「食」は「薬」と表され、元来根源を同じくするものであると記されています。日本には「医食同源」という言葉がありますが、これは、こういった中国の薬食同源の思想からきています。
当院では、アレルギー性が少なく、普段の食事にプラスすることで適切な量のビタミン類を補給できると考えられる、最も安心で効果的な野菜ピューレを開発・推奨しております。
※ビタミンは体内で作ることはできず、日々の食事から摂取しなければならないものです。人間であればサプリメントで補給したり、動物であれば薬によって体内に取り入れたりすることを推奨している近年ですが、やはり普段 の食事から各種ビタミンをバランスよく摂取することが一番効果的であり自然であると、当院は考えます。